久し振りに映画

ずっと観たいと思っていた「不都合な真実」をようやく観た。何となく分かってはいたけどまだ大丈夫だろうと思っていた地球環境の変化が、思ったよりもずっと深刻に進んでいるんだなということが分かって、かなり衝撃だった。変化はゆっくりではなく、ある時を境に劇的に訪れるのかもしれない。
この映画を観ている間、目の前に示される地球の真実に衝撃を受けると同時に、これはアルバート・アーノルド・ゴア・ジュニアの自己PRのようなものなんじゃないか? という思いも抱いてしまったのだが、観て良かったと思える作品であった。人間が生きている限り、地球にはある程度のダメージを与えてしまうのは仕方のないことだろう。でも、そのダメージを出来るだけ少なくできれば……。個人個人の小さな努力など、たった一度の油田火災とかそんなのでパーになってしまうかもしれないけど、それでも努力することは必要なのではないか。自分にはあまり影響がないかもしれない。でも、これから何十年も生きていかなくてはならないであろう大切な子供や孫には、恐ろしい未来が待っているかもしれない。
この映画は、アル・ゴアの講演を聴いているような感覚のドキュメンタリーである。正直わざわざ劇場で観なくてもいいかな、後でDVDででも観ればいいかなと思ったけれど、まあとにかく一度何かの形で観ることはお薦めしたい。

不都合な真実