パーソナル・スペース

東京のような人口の過密な土地に住んでいる以上、他人との物理的な距離を十分に保つことは難しい。通勤電車の中では特にそんなことは言っていられない。勿論、そんなことは十分に理解していて、満員電車でも本当に潰れてしまうんじゃないかという程混んでいる時に「苦しい」と思ったり、あまりにも(香水やヤニなどで)臭くて具合が悪くなる以外は、特別な感情を抱いてはいなかった。
でも、今日の帰りの電車がたまたま空いていたのだが、すごく近い場所に立った人がいて、その人は新聞を読んでいたのだが、その新聞紙が私の体から数センチも離れていなかったぐらいで、初めて強い不快感を感じた。自分のテリトリーにズカズカと踏み込まれた不快感。逃げようと思ったけど、何故か体が動かず、ただただ心拍が以上に速く強くなって本当に不快だった。
その後、もう何時間も経っているのに、まだ心拍数が速いままである。薬を飲んでも落ち着きを取り戻せないまま。昨日と違って、今日は全く眠くならないし、何でこんなに不安定なんだろう。