堂堂巡り

人を信じるにはどうすればいいのでしょう。無理矢理「信じる」と思い込むとか。無邪気に誰かを信じられる人が世の中にいるのかどうか分からないけれど、無邪気に人を信じたい。細かいことは気にせずどっしり構えていられるような器の大きな人になりたい。いつも周りにアンテナを張り巡らして、どんな些細なこともキャッチして、何かあればKO寸前のダメージを受けてしまう。バカバカしいほど小心で傷つきやすく怖がりなので、なるべく傷つかないような道を選んで歩こうとしている。でも、上手くいかない。神経をすり減らして悩む毎日。深夜は1人で悩む時間。夜のアンテナはひときわ感度がよいらしく、次から次へと何かをキャッチして、まち針をチクチクチクチク刺されるような痛みが続く。夜は抗不安薬も効かないみたい。頭の中ではいろいろな自分が堂堂巡りの議論を続けているようで、夜が更けるほど眠れなくなる。焦る。当然、昼間は強い睡魔に襲われる。忙しく仕事をしている間は、悩まなくても済む。太陽が眩しい時間は、気持ちも明るく前向きになっているような錯覚に陥る。
もうこんな毎日が何年続いているんだろう。もういい加減、この肉体の化学反応から解放されてもいいんじゃないんだろうか。